…さない…

許さない…


私を裏切った、あの…

私は…信じていたのに…


辺り一面が鈍色に染まる空間。
少女が座り込み、手で顔を覆う。
反響する声は低く、幾重にも重なる。


…胸が…引きちぎれるよう…

苦しい…

辛い、悲しい、悔しい、憎い…


少女は、ゆっくりと顔をあげる。
少女の上から赤黒い光が降り注ぐ。


…そう…そうだ…
壊してしまえばいいのね…

少女は笑った。

…すべて壊すことが出来るなら…


私は鬼になろう!!